四柱推命鑑定師 雅沙羅の占い日記

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zoom RSS 「運命の扉 NO.39」 〜 結婚という誘惑 〜

<<   作成日時 : 2007/09/01 19:20   >>

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『運命の扉 NO.39』 〜 結婚という誘惑 B 〜

その夜、既に酔っ払ってどうしようもなくなった彼をそれでも彼女はいたわる様に
連れて帰った。

帰り際に彼女は何度も何度も
「ごめんね、ごめんね、こんなに酔っ払っちゃって!」と言って私に頭を下げていた。
酔っ払ったのは彼女じゃなくて彼なのに・・・。

後から考えれば、彼女は彼と一緒に居る幸せな姿を私に見せたかったと言うよりも、
第三者に見せる事で自分は今幸せなんだと・・・、結婚とはこういうものなんだと・・・、
無理やり思いたかったのではないか、自分自身に言い聞かせたかったのではないか・・・。

好きで好きで好きでたまらないのなら、
惚れて惚れて惚れ抜いているのなら、
愛して愛して愛し過ぎているのなら、
それならどんなに男に苦労してもいい、仕方がない、それが女の性なのだから。

でも彼女の場合は違う。
結婚にあこがれて結婚をしたくて・・・、周りの事ばかり気にし過ぎて焦って
自分の本当の恋愛を見失ってしまった。
一人舞台に共演者の出番はない・・・。

後日、私は気まずいまま帰った彼女に何を言ったらいいのか悩んだ末、
なるべく当たり障りのないメールを出した。
『彼を上手くコントロールして幸せになって。
友達や周りの人に言えない事があったら無理しないで又話しに来て下さい』と。

彼女から寂しい返信が届いた。
『ありがとうございます。
分かってしまったんですね、何もかも。
あの夜、もう一度最後に確かめたかったんです。
私は結婚して幸せなんだという事を、でもやっぱり違った。
私はただ結婚という形を作りたかっただけなんですね、きっと。
相手との事なんか全然考えていなかったみたいです。
今となっては・・・と言うか、親や周りに大騒ぎして結婚した手前、今すぐには離婚は出来ない
ので少しの間は我慢してみます。
その中で何かが変わるかも知れない、でももう駄目です、きっと。
何でこうなっちゃったんでしょう』

今でもスローモーション映像のようにあの時の青冷めていく彼女の顔が
私の瞼から消えることはない。

彼女のメールを読みながら、
結婚したいと愛くるしい瞳をパチクリさせていた彼女の笑顔と
凍りついたように青冷めて固まってしまった彼女の顔の間で
結婚という二文字が歪められて押し潰されていくのを私はゆっくり見ていた。

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