「運命の扉 NO.5」 ~ 私の男 (あの人) ~

『運命の扉 NO.5」 ~ 私の男 (あの人) ③ ~

彼女が帰った後私は、彼女が言う『私の男』の鑑定表を作って驚いた。
彼は、【岩山で水が無くて今にも枯れ掛かっている木】の人だった。
そして、彼女は【水源がしっかりした大海の水】
水を必要とする彼には、願ったりかなったりの相手だった。

彼女が言うとおり『彼には彼女が必要』だった。
私は二人に運命的なものを感じずにはいられなかった。

では、なぜ?
人間はすべての五行を備えていても、
それがすべて目に見えているかと言うと見えないものもあり、
彼には水は必要であっても、初めから自分の中に見えない五行となっているので、
水の存在さえ知らない状態。
そして、彼は35歳まで一度も水のある人生をおくった事がないので、
『水の彼女』を今の彼では、どう扱っていいのか解らない。

確かに二人で会って話をしている時も大変楽しく、何処から見てもお似合いのカップルに
見られると言っていた。
しかし彼は、彼女に「付き合って」と言う訳でもなく・・・。

彼は完全に晩年型と言われる命式で、水源が入るのは42歳過ぎ。
初めて水を得るので、この時期からすべてが正常に動き始める。
しかし今まで無かった水が急に現れるので、水に慣れるまでには個人差はあるが
2年から5年は掛かる。
実際彼が、自分でその人生を実感できるのは10年近く掛かるのではないかと思われる。

ただ彼女から聞いた話では、彼は今までもかなり厳しい状況の中で仕事も
頑張っていると言う事なので、彼自身が相当の努力家にあたる。
彼なら、初めてやってくる42歳からの幸運期をすぐにも活用できるのではないかと
私は思った。
その時なら、彼は彼女を喜んで受け入れるだろう・・・きっと。

私は彼女にどうしても幸せになって欲しかった。
彼女は、とうに適齢期を過ぎている。
その彼女に「後5年以上、待たないと駄目かも」と言えるだろうか?
彼女は既に10年も彼を思い続けて、彼からの言葉を待っている。
こんな残酷な事が言えるだろうか?

私はそんな事を考えながら、彼女の残していったメモ用紙を見つめていた。
彼の生年月日が書かれたメモ用紙の端に、先ほどは気が付かなかったが、
しっかりとした文字で

【私の男】と書かれていた。

その時、私は確信した。
きっと彼女は、又占い鑑定に来るだろう・・・と。

『彼女の人生ではなく、私の男の人生を生きる為に』

そして、私の言葉に迷いもなく、
必ず待つ事を彼女は選択するだろう・・・。
今まで10年も待ったのだから、
【私の男】のために・・・。

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