「運命の扉 NO.9」 ~ マリッジ・ブルー ~

『運命の扉 NO.9』 ~ マリッジ・ブルー ② ~

「何だか、トントン拍子に話が進んじゃって、怖くなってきた。余りにも、何もかも
上手くいき過ぎてるし、この人で本当にいいのだろうか?・・・、・・・・」
そう言った彼女の目からは涙が止めどなく流れていた。

今は、一つずつ彼女の疑問や不安を聞いて解決していくしかない。

私は出会いの時期、結婚の時期の事を話して、
「これは星どおりになっているけど、貴方みたいにしっかり努力して幸運を掴む人は
少ないのよ!みんな知らないうちに幸運の時期を通り過ぎてしまって・・・、チャンスを
ものに出来ない人が殆どなの。後になって、もっと頑張っておけば良かったって事が多いの。
そうなると、普通の努力以上の努力をしないと幸せを掴めない。
貴方は幸せになっていいのよ。だって貴方はこの2年努力し過ぎるくらいしてきたもん。
上手くいき過ぎるのは、すべて貴方の力よ」


彼女は夏の太陽の人で、彼女が選んだ相手は冬の大海の人だった。
確かに彼女が言うように、二人は何もかも合わないし違う。

しかし夏の太陽は暑すぎて、人からウザッタク思われる。
そこでギラギラした太陽の下に青々とした海を配置したらどうだろう?

冬の大海は寒過ぎて誰も近寄らない。
そこで凍りつくような大海の空に暖かい太陽を配置したらどうだろう?

二人は最初から出会うべくして出会った相手で、お互いを必要としているし、
又相手がそばに居る事で自分も輝き、かつ相手も輝くと言うベストパートナーなのだ。

私は彼女から彼の生年月日を聞いた時、彼女はきっと彼と結婚するだろうと思った。

でも、ある日彼女が彼の写真を持って来て、
「外見も全然タイプじゃないし、考え方もまったく違うんですけど、何故か彼の言う事は
素直に聞けるし、私の言う事を凄く褒めてくれるんです。・・・でも、これってどうなんだろう?
絶対、結婚するタイプじゃないんですけど・・・」

私はその時は、
「もっともっと彼の話を聞いてみて、貴方の話ももっともっと聞いてもらったら」とだけ
アドバイスした。

夏の太陽と冬の大海の話をしたら、彼女は驚きながら、
「エ~、じゃ、相手もベストの人を選んでるんですか?ますます、不安になってきた!」
と、小さい子供がイヤイヤをするように、又軽く泣き始めた。

私はクスクス笑っていた。
そんな私を見て彼女はバックからハンカチを出しながら、
「何で、笑ってるんですか?・・・、・・・」と言うと、
チョット頭を下げて、次にゆっくり顔を上げながら上目遣いで私を見ながら彼女もクスクスと
笑い出した。

その後、二人でこの2年間の彼女のドタバタ恋愛劇を思い出しながら大笑いした。

「私が、この2年、努力した事、絶対、誰にも言わないで下さいよ、絶対ですよ!」
そう言った彼女は、泣き顔をグシャグシャにしながらも、いつもの明るい彼女に戻っていた。

「言わない!でも、これからも、まだまだ沢山幸せになれるから努力してよ!」
「解ってますよ~だ!」

それから吹き出物も綺麗に治した彼女は、2ヵ月後の春、結婚して、1個目の幸せを掴んだ。

今回、この日記を書くにあたり彼女に久しぶりに電話をした。
誰にも言わないという約束があったから、彼女の許可が欲しかった。

「偶然ですね、今、沙羅さんにメール書いていたんですよ」
明るい、いつもの彼女の声がいつも以上に弾んでいる。

「妊娠したんです!その事を報告しようと思って!・・・」

本当は今の彼女には、許可なんか要らないだろう、きっと!

「いいですよ。でも努力の中身さえ書かないなら!」

そう言って電話の向こうで大笑いしている彼女も来年には2個目の幸せを掴む。

この先、いくつ彼女は自分自身で幸せを掴んでいくだろうか?

・・・きっとどんな時も彼女はあの時の持ち前の明るさとガッツと努力で
沢山の幸せを手にしていくだろうと、私は信じている!
「どうぞ、いつまでもお幸せに」

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