「運命の扉 NO.12」 ~ ハイヒールのかかと ~

『運命の扉 NO.12』 ~ ハイヒールのかかと ① ~


彼女を見た時、映画の『ワーキング・ガール』のメラニー・グリフィスとか
『ニューヨーク物語』の桜田淳子を思い出した。
後で調べてみたら、両方とも1988年の映画とテレビドラマだった。
例題が古いように、彼女の出で立ちは、キャリア・ウーマンらしく茶色のビジネススーツに
白のブラウスを合わせ、そして足元は・・・、ウォーキングシューズ。

今は当たり前になっているが、あの時代、「帰国子女」という言葉が流行したり、
外資系に勤めている女性は特別だったりで、女性自身のグローバル化が現実的に
目で感じられるようになった初めの頃だったと思う。

『ウォール街』という映画が流行って、その中に出てくるニューヨークで働くカッコイイ女性を
見たりして「働く女性」のイメージが私の中でかなり変わった時期でもあった。

彼女達の特徴は服装にもあって、ビッシリ決まったお洒落なスーツに
普通はハイヒールを合わせるのだが、
会社の行き帰りだけはウォーキングシューズを履き、
会社に行って自分のディスクに就くとハイヒールに履きかえるというものだった。
仕事中は当然スーツに合うハイヒールを履きカッコ良く決め、
行き帰りは健康にも気を使って「出来る女性」の存在をアピールしていたらしいが・・・。

当時、『女性の為のキャリア・アップ』というセミナーに誘われて参加した時、
そこに来ていた外資系勤めの女性の足元がみんなウォーキングシューズを
履いている事にビックリした事があった。

私から見ればウォーキングシューズはただの白い運動靴に見えた。

私は人生の殆どを女性という事を武器に生きてきたので、
女性らしいスーツに白い運動靴を合わせる事に違和感を覚えたし、
あんまりカッコイイものではないと思った。

折角お洒落なスーツを着ているのにペチャンコの足元では・・・。

確かにハイヒールでは長い距離を歩くのは無理だし、
ウォーキングシューズは健康にもイイだろうが、
当時の背のあまり高くない日本人にとってはカッコのいいものではないと思った。

会社の行き帰りに突然好きな人に会って、飲みに行く事はないのだろうか?
せめて意中の人の前では綺麗でいたいし格好付けていたいものなのに・・・、とか
思いながら、
仕事が出来る女はスケジュールも確り管理出来ていて、
男より仕事を選び「突然」という事はないし、
そんな場合でも自分で決めたスケジュールを変える事はないのかなと思っていた。

「でもな~」
私の中では当時考えられない自制心だったので、ただ、ただ感心するばかりで、
私とは程遠い世界の人達と考えていた。

しかし身近でそんな姿をして私と食事に行ったり飲みに行ったりする女友達が多くなると、
それはそれで流行だからいいのかとも思っていた。
その友達の中には「私も好きじゃないけど・・・、会社の女性がみんなそうだから・・・」という
集団流行意識でウォーキングシューズを履いている女の子もいた。


②につづく

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