「運命の扉 NO.17」 ~ 28歳のリズ ~

『運命の扉 NO.17』 ~ 28歳のリズ ② ~

2回目の結婚は1回目の結婚を機に会社を辞めた彼女が、バイトに行った近所の
スーパーの33歳の副店長だった。
1回目の結婚をしている間にかなり悩みを聞いてもらっていたらしい。
離婚から8ヵ月後の24歳で彼女は2回目の結婚をする。
この結婚生活は彼女の中ではもっとも長く続いた方だった。
10歳近く歳もはなれていたせいもあって、相手の男性は落ち着いていたし
彼女のわがままも聞いてくれ、彼女としては守られている気持ちで幸せだったと言う。

ただし3人目の男性が現れる前までは・・・。

副店長の彼は会社の計らいで「同じ職場では、まずい」と言う事で同じチェーンの違う店で
働く事になった。
彼女は家が近かったせいもあって、そのままスーパーのバイトとして働いていた。

そこへ就職が大手企業に既に決まっていた大学生のバイトとして入ってきたのが
3人目の結婚相手となる22歳の男性だった。
バイト仲間として親切にしているうちに歳も近いせいもあってか二人は徐々に
親しくなっていった。
結婚生活に何の不満も無かった彼女だが、年下の彼から頼られる幸せは今まで感じた事も
なかった快感に段々に変わっていった。

違う店とは言えチェーン店である限り、噂は副店長の彼にも届くのにはそんなに時間は
掛からなかった。
二年近く続いていた結婚生活にピリオドが打たれる時が迫っていた。
彼女の家にバイトが早く終わった大学生が遊びに来ていたところに、副店長の彼が
身体の調子が悪くて突然帰って来たのだ。
今思うと誤解されるような行動も自分自身に多々あったと思うと彼女は言う。
副店長の彼から見れば、仲慎ましくビールを飲んでいた二人を見て、怒鳴り散らし
「出て行け!」と言うのも無理はないと言う。
こんな事は何回もあったので彼としては相当我慢していた事だった。

彼女はそのまま実家に帰り、後から送られてきた離婚届に何もいわず判を押す事になった。

大学生の彼とはそのままズルズルと付き合い始めて、彼自身が女性との付き合いが
過去にあまり無かったせいもあってか毎日にようにSEXをしていたと言う。
彼女にとっては女性の事も何も知らない世間知らずの彼が最初は可愛くて仕方がなかった。
愛される側から愛する事の喜びを知って本当に楽しかったらしい。

彼の就職を待たずに彼の希望で、彼女は26歳で3回目の結婚をする。
この時には彼女の両親も既に呆れて、二度と家に帰ってこないという約束の元、
結婚を許す事にした。

しかしこの結婚は彼の就職と共に崩れていく。
何も知らなかった彼は急速に大人になっていった。

初めは彼の方が彼女に執着していたのだが、徐々にこの構図は逆転していく事になる。
必要以上に煩くなる彼女に彼は家に帰るのを拒むようになり、仕舞いには勝手に会社の寮に一人で引っ越してしまう。

完全に彼に捨てられた形になってしまった彼女は実家にも帰れず途方にくれ、
前に一度助けてもらった事のある旦那だった副店長に会いに行く。
そこで焼けボックリに火ではないが、当然の如く付き合いが始まり、わずか3ヶ月で
大学生だった彼と離婚をして、その半年後彼女は再び副店長の彼とよりを戻す事になった。

こうして彼女は27歳で4回目の結婚をする事になった。

相変わらず優しい彼の元で平和を取りも出したかのように思えたが、彼は前回の事があり
彼女に対しては異常に疑り深くなっていた。
彼女が出かける時も家に居る時でさえ、1日に何回も携帯に電話を掛けてくる様に
なっていた。
余りのしつこさに電話に出ないでいると、家にまで帰って来て怒鳴り付けたりした。

その事が原因で彼女は病院に通うようになってしまった。
病名は「神経性胃炎」だった。
見る見るうちに痩せていく彼女を見ながらも、疑わずにはいられない彼にとっても、
相当辛かったらしく二人は今度は確り話し合った結果別れる事にした。
この結婚も1年は続かなかった。
彼女は4回目の離婚をした。

そして体調を崩した彼女はそのまま入院する事になった。
「胃潰瘍」になってしまったのだ。
そこで今の彼と出会ったのだ。


③につづく

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