「運命の扉 NO.14」 ~ 太陽の王国 ~

『運命の扉 NO.14』 ~太陽の王国 ② ~

夢の第二段階は身内の事だった。

当初会社は会長一人で始めた会社だったので、経理を含めた事務関係を
すべて会長の奥さんが主婦の傍らやっていた。
又三人で組んでから、少し忙しくなり始めると、副社長の妹と専務の甥っ子も事務員として
手伝い始めた。

社員が増えるにあたり、身内の排除が必要になったのだ。
これは時期的に当然の事だった。

このままだと社員が役員の身内社員に遠慮して思うように自分達の意見も言えず
組織としてまとまりが取れず、
又身内が居る限り甘えが出て会社として強くなれないという事だった。

三人は身内の今までの協力に感謝しながらも冷たい態度を取る事を決心する。

この事で社員達の重荷を取る事に成功する。

夢の第二段階は三人の身内の犠牲の上に成り立った。


夢の第三段階は大量のお金が動く事だった。

これは三人が三人とも財運がこの年、大きく動く事から起こった。
会社の売り上げが急激に伸び始めた。

一度も口にした事は無かったが、彼らは心のどこかで三人とも「上場」を
考えていたのかもしれない。
当然のように彼らの口からその話が出てきた。

私は今の時期の「上場」に大反対をした。
今の彼らにはやらなければならない事が他に山のようにあったからだ。
社員に還元する事で社員のヤル気と会社としての一体感を作り上げる事を提案した。

事実私の周りで、この5年で「上場」した会社がいくつもあったが・・・、その後がいけない。
「上場」したら、こうしようとか、ああしようと思っていた事が全く出来なくなったと言う。
他人のお金が介入した事で自分達の夢はすっかり遠ざかり、日々の売り上げだけが
重く圧し掛かった状態なのである。

「売り上げは、社員に還元する事で、多分来年はもっと上がる。
今は上場なんか考えなくていい。
この勢いさえあれば、いつでも上場は出来る」

何時になく強硬に反対する私に彼らは、何日か経った後、社員に還元する事を決断した。

当然次の年、社員たちの頑張りもあり売り上げは30倍以上を記録した。

それ以来、彼らの口から一切「上場」と言う話を聞く事は無くなった。

夢の第三段階は彼らの社員への思いが作り上げた。


そして今年、彼らは手狭になった会社を移転させた。

夢の第四段階は・・・、


私は彼らの会社を『太陽の王国』と呼んでいる。
そして彼らを「太陽の王国に住まう人達」と呼ぶ。

《熟田津(にきたつ)に 船乗りせんと 月待てば 潮もかないぬ 今はこぎ出(い)でな》

「翼ある者たちよ!
さあ~、もっと、駆け上がれ!あの大空へ!
青春という名のつわもの達よ」

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