「運命の扉 NO.16」 ~ マザコン男の反乱 ~

『運命の扉 NO.16』 ~ マザコン男の反乱 ① ~

母親の占いに息子が付いて来たのには私もビックリした。
「一体、どうなっているんだろう?
年寄りだから騙されるのではと、心配で付いて来たのだろうか?」
チョット、ムカついた私がいた。

そして相談内容が息子の事だと知って、もっとビックリした。
「何故、本人ではないのだろう?」

当然ながら私の占いは対面式で一対一でしか鑑定しないので息子さんには席を
外してもらった。

「お母さん、電話で言いましたよね。
鑑定表を作っておくので、生年月日を最初に教えて下さいって。
今日はお母さんの生年月日しか知らないので、お母さんの鑑定表占いしか
作ってないんですけど・・・」

チョット怒っている私に慌ててお母さんは言った。
「アッ、私は、自分は、病気の事を聞きたいんですけど、息子の事も聞きたいんです・・・」

そう言われても、息子さんは私とほぼ同じくらいの年齢に見えたので、
「息子さんは、充分大人なんだから、自分の事は、自分で知った方が
良いんじゃないんですか?」
とハッキリ言った。

「息子には、私から言いますので・・・」

まあ、こんな事をいつまでも言い合っていても仕方がないのでお母さんの占い鑑定を始めた。

「電話でも聞きましたが、病院に通っているとか・・・?」
いつも通り鑑定を進めるのだが、何故かシックリいかない。

お母さんが病気の事も直ぐに息子の事に結び付けてしまい、
その時点で話がすべて息子の事に摩り替わってしまいストップしてしまうのだ。

私は時間が勿体無いと諦めて息子さんの生年月日を聞き、
その場で息子さんの鑑定表を作った。
「じゃお母さん、息子さんの何が聞きたいんですか?」

「結婚の事とか、これからの事・・・」

そこには複雑な事情がかなりあった。
しかしそのどれもが息子本人で無ければ解決できない事で、
周りが何かしてあげる事でもないし、本人次第では簡単に解決出来る事でもあった。

「お母さん!息子さんは、もう40歳近いですよね。
こんな事は本人が考える事で、身内で心配なのは解りますが、
放って置いた方がいいですよ。自分で充分解決出来る事です」

お母さんは私の言う事を聞いてはいるが、明らかに頷いているだけだった。

「お母さんがそうやって甘やかすから、本人がすべて人任せになるんです。
どうするんです?これから先、お母さんが亡くなった後!
息子さんは一人で生きてかなきゃならないんですよ。
その事の方が心配じゃないんですか?
今ひとり立ちさせないと彼が後で困るんですよ!」

私の必死の問いかけに、やっと解ったのか、
お母さんは自分も「子離れ」を真剣にやってみるという事を約束して、
息子自身をここに来させるからアドバイスをしてやって欲しいと言って帰っていった。


②につづく

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