「運命の扉 NO.18」 ~ 総理大臣になりたい男 ~

『運命の扉 NO.18』 ~ 総理大臣になりたい男 ① ~

鑑定に来る人の中には最近、
自分の息子や娘を芸能界へ入れたいと言う若いお母さんが多く見られます。
自分のかつての夢を子供に託したり、又公開オーディション番組の影響もあってか、
昔と違って芸能界が大変身近に感じられるようになったこともあり、
本当に沢山のステージママが私の所にやってきます。

今日はこれに関連した話を少し紹介しようと思います。


ある日、普段占いに特に興味がない男性から突然
「ちょっと、俺の人生見てくれないかな~?」
と言われ私はかなりビックリした。
と言うのは、彼の奥さんの実家が大の占いキチガイで、その占いのせいで結婚する時も
大反対され、現在は子供が出来たばかりなのに離婚調停中になっているという事で、
占いのせいで彼はかなり酷い目にあっていたからだ。

私はその事を彼から聞いていたので、今まで彼の前では占いの話をした事も無かった。
彼が必要以上に占いには普段からホトホト参っていると言う事を強く言っていたので、
今回の彼の言葉には本当に驚いた。
そんな彼が何故?

「いいの?」私は、恐る恐る聞き返した。
「だって沙羅さんの占いは、人が良くなるためには、どうしたらいいかを占ってくれるんだよね。
俺自身の事だけを占って欲しい!」
その瞳は何故か鋭く輝いていた。

私は彼に押し切られるように、その時は生年月日を聞き、後日鑑定する約束をしたが、
素直に彼の依頼には喜べなかった。

数日後、約束どおり彼は鑑定に来た。

「今日は、貴方の何を一番聞きたいの?」
「何の根拠も無いんだけれど、50歳過ぎに総理大臣になっていたいんだけど。
その代わり、その為だったら、どんな努力もする!
何でも出来る!だから俺を総理大臣に導いて欲しい!」

「えっ?もう一度言って?」
「総理大臣になりたいんだ!よろしくお願いします!」
「冗談・・・?」
「あはははは、冗談!いいや本気!マジだよ!」
そう言った彼の言葉には迷いも戸惑いも無かった。

ただ、ただ彼の意志の強さだけが私と彼の空間をいっぱいにしていた。
彼の瞳は鑑定を依頼した時と同じように鋭く輝いていた。


私が今まで鑑定した中で一番大きな夢を私に運んで来た瞬間だった。


②につづく

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