「運命の扉 NO.30」 ~ 幸せな結末 ~

『運命の扉 NO.30』 ~ 幸せな結末 ② ~

彼女からの連絡は意外に早かった。
1週間も経たないうちに、思ってもいない内容で連絡が来た。
「私の二人の娘の鑑定も御願いします。二人を行かせますから」

彼女はその時、自分の事はどうなったのか、全く言わなかった。
あえて私も何も聞かなかった。
ただ二人の娘さんの鑑定依頼だけを受けた。
彼女はこの時、この1ヶ月、自分の人生の整理で、色々なものと戦っている最中だった。

鑑定の日、二人の娘さん達に会い私は彼女のヤル気を知った。
「ママは凄く変わった!」
「生き生きしているし、あまり悩む事も無くなったし、やたら行動的になった」

私は二人の娘さんの鑑定後に彼女にメールを送った。
素晴らしい娘さん達の事、それと何よりその二人の娘さん達が母親である彼女の幸せを
一番に考えている事などを書いて。

二人の娘さんは母親のあまりの変わり様にビックリして、
何か悪い宗教にでも騙されているんではないかと思い、
母親を問い詰め私の占いに鑑定予約を入れてきたのだった。

その後、彼女は新しい相談事と今までの報告を兼ねて、
半年に1回の割合で私の所を訪ねて来た。
会う度に前よりも若くなる彼女に私は驚きながらも彼女に会う事が楽しみの一つになった。
今や誰が見ても前の彼女ではなかった。
大げさではないが、確実に彼女は10歳くらいは若く見えた。

彼女と初めて会ってから3年が経った頃だった。
男性関係を整理した彼女は少し生活に余裕が出来たので、結婚相談所に登録をしてみたと
報告をしてきた。
それも二人の娘さんに勧められての事だった。

「チョット、又相談があるんですけど・・・」
そう言って彼女から久しぶりに連絡があったのは、彼女が結婚相談所に登録して
8ヶ月が経った頃だった。
相変わらず若々しく可愛い彼女だったが、その顔には今までに無かった「幸せ」の文字が
ハッキリ浮かんでいるのに私は気が付いた。

「もしかしたら・・・」と思いながら私は彼女の話に期待した。

「この方を鑑定してもらいたいんです。私との相性はどうでしょうか?」
彼女の話では、この8ヶ月、結婚相談所から10人近い男性を紹介されて会ってみたが、
この男性とはとても話しが合い、何回かデートをしているが、
最近になってこの男性からプロポーズをされたと言う。

「条件もピッタリなんです」
そう言った彼女は幸せな顔とは違い冷静だった。
そこには前みたいに男性にダラダラ流されない変わった彼女がいた。

彼女に合う条件とは?

私は初めて彼女の鑑定をした時に、
彼女の性格から責任感も強く、義理人情が厚いため、お世話好き過ぎて、
その事が彼女の余分な苦労となって不幸癖をつけている事が分かっていたので、
今度再婚する時には、相手に望む一番の条件に身軽な人を選ぶ事が大切だという事を
アドバイスしていた。

この男性は一人っ子の上、両親を若い時に亡くしており、
自分は仕事で海外勤務が多かった為に結婚の時期を逃がしてしまい、
10年前に1度結婚したが奥さんも癌で亡くした為子供も居ないという、
本当に身軽な人だった。

彼女から見せられた、その男性の写真は温和で真面目な印象を受けた。
私がその男性の鑑定をする前に、彼について知っている事、彼と会った時の会話や行動を
彼女は細かく私に話した。

そして最後に彼女は言った。
「私、この4年で本当に変わったし、何もかも良い方向に進んでいるんです。
又、昔のように不幸癖がつくのが嫌なんです。この男性のことも冷静に判断したいんです」

私も彼女に最後に言った。
「今の貴方なら、絶対大丈夫!もう不幸癖はつかないよ!
後は二人の生活の事だから、直ぐ結婚と言う形を取らないで、
許されるのなら同棲してみたら・・・、どう?」

1年後、彼女はその男性と正式に籍を入れた。
同棲中も何回か経過報告がメールで届いていた。
勿論、入籍の時期も相談された。

彼女の「幸せな結末」が今から本当に始まろうとしている。

彼女と出会ってから本当にずっと言いたかった思いをメールに託した。
「いつまでも、お幸せに」

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック