「運命の扉 NO.35」 ~ エンジェルの誘惑 ~

『運命の扉 NO.35』 ~ エンジェルの誘惑 ② ~

彼女達、誰を見ても特にモテナイ訳でもなく、
むしろ女性としてはかなりイケテイルほうだと思う。
彼女達は20代の頃はそこそこモテていて結婚の話もそれなりにあったが、
結婚という実感がわかず、30代を迎えてそれでもまだまだ余裕があって
本当に好きな人との出会いを楽しみにしていたが、
ふと35歳を前に結婚をしたいというより子供は生んでおかなければという衝動に
駆られて急に結婚を身近に考えるようになったらしい。

確かに女性は厄年を過ぎた頃から、少しずつだが体力的に無理が利かない身体に
なっていくことが自分自身で凄く感じられるようになる。
体重は全く変わらなくても、引力の関係上外見も少しずつだが垂れていくのが
目に見えて分かるようになる。

こんな事を日々見ていたり感じていれば、子供を生みたいと思っている女性には
切実な思いになって結婚というものが急に現実になってくるのも分かる。

私も彼女達から結婚紹介所の話を聞く前にはイメージが悪くて、そんな事をしなければ
出会えないんなら出会わなくてもいいのではないかと考えていたが、
その全貌は全く違っていた。
と言うか、昔とは大分出会いや人間関係そのものが変わってきているのだと思う。
何もかも時代の変化なのだろう。

彼女達が言うには、相手に望む条件を最初から登録してあるので
当然その条件が合っている人を紹介してくる。
後は、実際にその人と会って話し易いとか印象はどうなのかとか・・・という問題になってくる
らしい。

ある女性は30人以上も紹介して貰って、その30人すべての人に会ったと言う。
その中の一人と彼女は結婚したのだが、結婚前に相手の男性を私の所に連れて来た。
私は彼に会ってビックリしてしまった。
私が想像していた相手とはあまりにも違っていたからだ。

彼自身の経歴も素晴らしかったが、本当に明るく社交的で話をしても好印象だった。
私はなぜこの人が・・・、結婚紹介所に登録をするのかと疑問に思うくらいだった。

彼曰く、
「仕事が忙しくて、社内の女性とは個人的に飲んでも仕事の話になってしまうし、
営業先で知り合ってもヤッパリ仕事に絡んでしまって・・・。
全く違う分野や知り合いじゃない所で生きている人と知り合いたかったから」

確かにね。
人一人の毎日の行動範囲には限界がある。
いくら頑張ってもこれだけは一人では無理な事もある。
私自身、日々の生活の中でそれはよく感じる。

「全然イメージ悪くないよ!結局、友達の誰かに紹介してもらうのとあまり変わらない。
面倒臭い身近な関係がない分、気が楽みたいだよ」
私はどうしても年内中に結婚して子供を作りたいという彼女にその事を話した。

「じゃあ、気持ち悪い感じの人じゃなかったんですね?」
「うん、バリバリの営業マンだった。話も面白かったし、よくぞ、こんな人見つけたねって
感じで、ちょっと羨ましかったよ!」
「このままだと、私は出会えない条件が揃い過ぎているんだから、
私も考えなきゃ駄目ですね、このままじゃ!」
彼女は早速インターネットで結婚紹介所のことを調べてみると言って帰って行った。

出会いたくても出会えない、それが今の時代なのかもしれない。
インターネットの普及とともに実際に生の人との接触が極端に少なくなった。
危険を伴う出会い系サイトでさえも盛り上がっていると聞く。
チョット悲しくなる話だけど、それでも人は人を求めずにはいられない。

そしてエンジェルの誘惑がある程度年齢をいった子供の欲しい女性達に今日も囁くのも事実。
「急いで・・・」と。

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