「運命の扉 NO.39」 ~ 結婚という誘惑 ~

『運命の扉 NO.39』 ~ 結婚という誘惑 ① ~

「結婚したい!結婚したい!」
これが彼女のいつもの口癖だった。
そんな彼女が今年結婚した。

私はいつも甘たるい声ですがる様に話しに来る彼女を妹のように心配していたので、
結婚が決まった話を彼女が去年報告に久しぶりに来た時には占いとは関係なしに
純粋に喜んだ。
「良かったね~!」
「でもタイプじゃないし、全然ドキドキって感じじゃないんだけど・・・、
いつの間にかいつも彼がそばに居てくれたから・・・」

そう、いつも彼女は私に付き合い始めた相手の誕生日を言って、
その相手がどんな人で自分との相性はどうかとか色々な事を聞きたがったが、
結婚相手となる男性に関しては珍しく何も聞かず又結婚の時期に関しても尋ねる事もなく、
ただ私に携帯電話で撮った彼の写真だけを見せただけだった。

私はいつもと違うこの彼女の言動を少し不思議に思ったが、本当に結婚するんだから
占いなんかに頼らないという思いからかな~と、あえて何も聞かなかった。
私が不思議だと思った事はそのまま違和感を残し半年が過ぎようとしていた。

彼女との出会いは夜のお店からだった。
常連のお客さんの連れとして8年くらい前に彼女はキャリアウーマンとして私の前に現れた。
テキパキとした態度、確りした応答、柔軟な社交性、好奇心旺盛な大きな瞳をパチクリ
しながら話をする彼女には私も好印象だった。
彼女は私が四柱推命占い鑑定の占い師と知ると改めて昼間予約を入れてきた。

いざ彼女の占い鑑定をしてみると、彼女の表向きの部分とは全く違う部分が現れてきて
私自身は少し驚いたが、当の本人の彼女は自覚しているらしく「当たっている」とか
「その通りです」を連発していた。

彼女は四柱推命占い鑑定の五行十干で言うと、
木の五行の乙(草花)が中心となり冬生まれなので『冬の草花の人』だった。
基本的には結婚して子供を生んで幸せな家庭を作るという通常の女性の人生を歩む形に
なっており、仕事に生きるようなキャリアウーマン型ではなかった。
難を言えば、結婚運は確りあるが持って生まれた運も流れる運も晩婚で、
しかも本人が自分の意思では決めきれない弱さがあるため、男性との付き合いは出来ても
結婚に結びつき難い事が多く、
又時期が大切で本人が確り根を張れる時期でないと男性に振り回され苦労するという
要素が強く現れていた。

彼女がキャリアウーマンに見えたのは、
いつまでも結婚に踏み切れない自分の弱さの行き場として仕事にのめり込むという逃げ場が
あるためで、本人自身の願いは結婚にあった。

占い鑑定をして以来、彼女は時々仕事帰りに夜の店に飲みに来るようになった。
すっかり私のことを信用してくれたのか、初めて受けたキャリアウーマンとしての確りした
印象を彼女は脱ぎ捨てて、甘えん坊で寂しがり屋の素直な彼女の顔で仕事より
今付き合っている彼氏の話や恋愛の話をよくするようになった。


②につづく

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