≪母親の中の一瞬の闇 NO.1≫

≪母親の中の一瞬の闇 NO.1≫


幼児虐待のニュースが流れるたびに、耳を塞ぎたくなる。
多分、今までも沢山あったのだろうが、この10年くらいでニュースとして取り扱われる事が特に多くなった。
毎回、ニュースキャスターが読み上げる幼児虐待のニュースの内容を聞きながら、あまりに酷く惨い(むごい)その状況を想像した瞬間に、胃の中から何かが突き上げてきて吐き気のようなものを感じて口の中が嫌な気分でいっぱいになる。
そして、私は思わずテレビのチャンネルを変えるか、消してしまう。

そして、特に自分の産んだ子供を虐待している母親のニュースに関しては
物凄い嫌悪感や不愉快な感情と同時と訳が分からないやるせなさが付き纏う。
「わが子なのに、なぜ?」全く理解に苦しむ。
自分のお腹の中で十月十日も育ててきて、そして、お腹を痛めてやっと産んだ子なのだから、
可愛くない筈がない、愛しくない筈がない・・・。
それでも、子育ての中で大変な時もあるだろう、ウンザリしてしまう時もあるだろう・・・、
しかし、やはり私にはその母親の行動が全く理解できない。

私の所に来ている鑑定依頼人の中にも、18歳くらいで妊娠して子供を産んだ女性は何人も居る。
その女性達は子供を産む前には、その場の感情に流され易く、私から見ても危なっかしいというか、
実際子供を産んだ後育てていけるのか、大丈夫なのかと物凄く心配したが、
現実、産んだ後は人が変わったように、どの女性も、本当に女性と言うか人間として強くなった。

若いお母さんだと、当然ながら相手の旦那さんの年も若い事も多く、
若気の至りで結婚して子供を授かってしまったケースも多くて、旦那さんの方が甘く考えていたのか、
実際のところ子供が生まれてから、そう時間も経たないうちに、現実の生活に耐えられなくなって妻と子供を捨てて出て行ってしまい、離婚する状況も少なくない。
私の依頼人の中にもこのパターンは多く、そのため一人で子育てをしながら、養育費も貰えず一生懸命働いている女性が何人も居る。
若いと言っても、そんな彼女と子供を捨てて出て行っちゃうような男を選んで妊娠までしちゃって、
お決まり通りの最悪のコースになってしまい、
私も本当に心底、彼女達の選択や子供を産んでからの事を物凄く心配した。

案の定、そんなお母さんも時々、現実の重さに耐えきれなくなって泣き言を言う事もあり、
子供を抱えての将来の不安や日々のやり場ない寂しさや虚しさの事で自分を失ってしまいそうなどなど・・・、様々な相談や、またまた懲りずに、ちょっと最近気になっている男性の事や新しい彼氏の話もすることもある。

しかし、その途中で、いざ子供の話になると、途端に甘えん坊の口調からしっかりした口調に変わり、「それと子供の話は全然比べようもないくらい別物」だと言うように、今まで口にしていた生活苦の話や男の話は二の次で、凄く嬉しそうな顔をして子供の話を始める。

私が「大変じゃない?無理してない?大丈夫?」と言うと、
「凄く大変、本当に嫌になる事ばかりだよ!
でもね、この子ね、私がこの子の事で大パニックになったりしていて、バタバタして慌てていると、それがこの子にとっては面白いのか、この子、泣いていても、すぐに笑うだよ!
嘘じゃないよ~、私が一生懸命この子のためにやっていると、すぐ笑っているの!
それで、この子が笑った瞬間、私も我に返れて冷静になるの!凄くない?この関係。」
彼女は自分の子の顔を覗きながら、「いない、いない、ばあ~」をやりながら言った。

「先生!この子だけなんだよね~、私の味方・・・!
こんな駄目~な私にこの子だけは期待して、頼りにしてくれているんだよ~、信じられる?
今まで両親だって、結局友達だって、私の事全然信じてくれなかったのにね~!
だから、この子のためには馬鹿みたく頑張れているの、ただそれだけだよ~!」
彼女は子育てから沢山の事を学び、そして自分の子供の成長と同時に確実に彼女も成長していた。
そんな彼女の言葉を聞くと、やはり母は強しだな~とあらためて思う。

NO.2へ つづく

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