≪母親の中の一瞬の闇 NO.2≫

≪母親の中の一瞬の闇 NO.2≫

朝のウォーキングコースの公園にも愛情いっぱいのお母さんがいる。
朝5時半から毎日、3歳の男の子相手にバトンミントンと野球、サッカーを教えているタフなママさんだ。
最初、私が見た時は遊んでいると思ったが、バトミントンの羽が二人の周りに20個以上転がっていて、
遊びではないのかと思いつつ、その羽を拾ってあげた事が切っ掛けで、そのお母さんと話をするようになった。

夫婦共働きで朝から夜中までで働いていて、子供とゆっくりいられる時間が朝の早いこの時間しかない、
バトミントンの羽を一々拾う時間も勿体ないくらい一緒に居られる時間を大切に過ごしているようだった。

「この子、スポーツが大好きで、一人で夜中に留守番していて、テレビで見て興味があると、すぐに次の日の朝、そのスポーツの話を沢山して『やってみたい』って。それで、最初の頃は私的には遊びの感覚だったんですけど、この子が全然本気モードで、何でも遊び感覚では許してくれなくて・・・、それで私もかなり周りの人達に教えて貰って、これでも色々勉強したんですよ!」

「毎朝見ていて、私も二人が本当に本格的なラケットと羽を使っているみたいなんで、今バトミントンは日本人が凄く強いから、ブームだし、こんな小さい頃からバトミントンの特訓をしているのか~と思っていました。」
この3歳の男の子も夜中にテレビで日本人が活躍するバトミントンを見て、やりたいと言ったらしい。

「一緒に居てあげられる時間が他のお宅とは違い、うちは本当に少ないので、せめて本人がやりたいというものは全部やらせてあげようと思っているんです。ただ、お金が掛からない範囲でなんですけどね、
なんたって、うちは貧乏ですから」
よく聞くと、結構本格的なバトミントンのラケットや羽は彼女が夜働いているレストランのお客さんでスポーツメーカーの人が居て、その方がサンプル品を沢山プレゼントしてくれたらしい。

今はこの男の子はバトミントンを30分、野球のバッド振りを10分、サッカーを20分、
毎日朝5時半から6時半までお母さんと一緒にやっている。
とにかく、この3歳の男の子が朝から大変元気で、お母さんと二人でバトミントンやサッカーをやっている時は物凄く楽しそうで、お母さんは少し小太りのため大量の汗をかきながら必死に子供にラケットの構え方やサッカーボールの蹴る角度などを教えていて、
見ている私も朝から大変微笑ましくなる。
そして、6時半頃になると、毎日大きな荷物を抱えて二人は帰って行く。
私は毎朝、その姿を見送りながら、本当にそのお母さんに感心する。

母親の中に潜む一瞬の闇の正体は『女性』と言う部分や『孤独』・・・色々様々なのだろう。
その証拠に
新しい彼氏や旦那と一緒に自分自身が産んだ子供を虐待したり、
新しい彼氏や旦那に子供と自分が同時に一緒に虐待されていたり、
そして命令されて自分の産んだ子供を虐待したり、
母親の部分を忘れてしまい、すっかり女性になってしまい、女性として、新しい彼氏や旦那に嫌われたくない、
失いたくない・・・。

じゃあ、まだはっきり物も言えず、母親にしか頼れない自分の産んだ子供には嫌われてもいいのか・・・、
その子を失っていいのか・・・?
いざ、虐待をする前に、この駆け引きはないのか・・・。
私も同じ女で弱い部分も知っている、私の中にもその闇はきっとある
それでも、あえて人間として問いたい。

これだけ、沢山の幼児虐待の事件がニュースになるという事は、
表に出ている事件は氷山の一角なのだろうと思える。
人は決して誰しもいつも強い訳ではない。
そんな毎日毎日、しっかり生きている訳ではない。
そして、人は聖人ではないのだから、誰の心の奥底にも闇の世界はあるだろう。
その闇の世界は人の心の隙間を狙って、時々、楽な方へと誘惑しながら表に出て来たがる。
そして、人はその闇の世界に時々紛れ込んでしまったり、誘惑されて時々溺れてしまう事もあるだろう、多分。
ただ、それは、本当に一瞬の事だけであって欲しい・・・、
そしたら、まだ間に合う・・・、
そして、早く、妊娠した頃のお腹の中で自分の子供を育てていた時の母親に戻って下さい。



この記事へのコメント

この記事へのトラックバック