≪人間関係 会社は仲良し学級じゃない!NO.1≫

≪人間関係 会社は仲良し学級じゃない!NO.1≫

5年産休を取っていた元キャリアウーマンだった彼女が子供の小学校入学の前に仕事に復帰した。
時代の流れが物凄く早くなった昨今の事も考えて、彼女は5年のブランクを取り戻そうと、復帰の半年くらい前から、子育ての傍ら、産後の少しふくよかになってしまった自分自身の身体も鍛え、会社の同期などにも頻繁に会ったりして、かなり情報も収集し、現状の会社の様子を把握するために万全の準備をして復帰を果たした。
彼女自身も相当不安の中の新しい挑戦だった。

キャリアウーマン時代、彼女は特に子供も欲しがっておらず、寧ろ私の所には仕事のキャリアアップの相談をしに来ていて、彼女の口から子供の話は一度も出たことは無かった、
そんな彼女から突然、「妊娠した!」と言われた時には私も正直言ってかなり驚いた。
彼女自身も全くの予定外だったようで、彼女の夫も彼女もこれから先、二人でお互いに仕事を頑張って好きな事をやって生きていこうと考えていたらしく、彼女の夫も最初は戸惑っていたようだった。

それでも、彼女は夫婦でじっくり話し合い、「縁があって授かったのだから」という事で産む事にしたのだが、その時点では彼女の忙しい仕事の事もあり、彼女は当初、半年から1年以内の仕事復帰を考えていた。
しかし、いざ子供を産むと、状況は一変して、思いの外、彼女も彼女の夫も自分達が物凄く子供好きだった事に気が付いたようで、彼女の予定していた仕事復帰は延び延びになっていた。
キャリアウーマンの時の彼女の顔がすっかりお母さんらしくなって大変幸せそうだったので、それはそれで私は良かったと思っていた。

そんな彼女から、仕事復帰をして半年くらい経って、鑑定予約が入った。
復帰前に比べると、久しぶりに会った彼女がかなり痩せていたので、相当苦労している事が分かった。
彼女は自分から希望して、会社が用意してくれた部署ではなく、産休前の部署に戻っていた。
ただ、その部署は彼女が妊娠前にキャリアアップのために選んで異動した部署だけあって、会社の中では最前線の部署で、仕事もかなりハードだった。

頭の良い彼女は現状をしっかり把握していた。
「子供がいるから、時短も仕方がないし、子供に何かあればすぐに帰らなければならないから、重要な仕事も任せて貰えない事も理解しているし、コンプライアンスもあるから上司も充分私に色々気を使ってくれているのが分かるんだけどね・・・、
なんだかね~、部署の雰囲気も全然前いた時とは違うし、まるで全然知らない会社で働いているみたい」
そう言うと、彼女は大きな溜息をついた。
「そりゃ、そうだよ、だって5年も経てば、前に一緒に働いていた人も部署を変わっていて居ないんでしょ?部署の雰囲気も代わっているだろうし・・・。
昔は10年ひと昔って言ったけど、今や1年でどんどん変わっていくから、仕方ないと思うけど」と、私が言うと、
彼女は「うん、うん」と頷きながらも、又大きな溜息をついた。

「前は部署の誰かが頑張って成績を上げれば、みんなで喜んだけど、今じゃ、上辺だけでおざなりの拍手をしている感じで、同じ部署なのにまるで本当に人の事なんか他人事で・・・、途中入社の人も多くて部署内でライバル意識が物凄く強い。
それに私も少しでも役に立てばいいかなと思って、気軽に『手伝いましょうか!』と話しかけても『自分でやりますから、いいですから』って断られちゃうし、全然、同じ部署で働いている感がしない・・・、仲間じゃないって感じ」
御世話好きで面倒見の良い彼女は産休前までは自分の成績がクリアーした時点で、部署の他の人の仕事を手伝ったりして、彼女は学級委員のような存在だった。

私は彼女の愚痴を聞きながら、本当に日本の企業も本格的に外資のようになってきたのだなと思った。
上下関係もなく、とにかく実力主義で、性格なんて多少問題があったとしても、成績さえ上げていれば、まかり通る世界。

30年くらい前、外資系に勤めている男性の知り合いがいて、初めてその彼の会社に遊びに行った時にビックリする事だらけだった事を思いだす。
当時私は銀座のクラブに勤めていて、その彼の元にお中元かお歳暮を持って行ったのだと記憶している。
今ではどこの会社でも当たり前だが、当時、彼の会社のビルの中に入るのにも大変厳しいセキュリティが既にあり、簡単には入れず、彼がビルの外まで迎えに来てくれて、やっとビルの中に入れた状態だった。
その頃の日本企業の会社はまだ何処も誰でもいつでも簡単に入れる状態で、入り口のカウンターの女性にちょこっと挨拶して、そそくさエレベーターに乗り、勝手にお目当ての人が居る部署まで行っていた。
そこにはその会社の人以外にも私と同じようにお中元やお歳暮を手にした水商売のライバルのホステスや保険の勧誘のおばちゃん達がわんさか居た。
これが普通だったので、外資家の会社に行った時には、これだけセキュリティが厳しいのだから、「余程物凄い大量のお金が置いてあるのかな」とか、無知な私は単純に思っていた。
その後、ビックリしたのが、人が全然いない状態で、そこら中の机の電話が鳴っていて、少し経つと、その電話は全て留守番電話が対応していた。
彼の隣の机の電話も鳴り出したので、「出ないの?」と彼に聞いたら、「ほっとけばいい!」と言われ、「何で?」と聞いてみると、「他人になんて構っていられないから!」と言われ、同じ部署でもそうなのかと無理やり分かったふりをした事をよく覚えている。
NO.2につづく

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