≪自分の子を叱れない母親 NO.1≫

≪自分の子を叱れない母親 NO.1≫

初めて彼女の鑑定をしたのは彼女が妊娠中だった頃。
彼女の鑑定結果は兎に角、真面目、そして自我が物凄く弱く、人に従い易い。
しかし、彼女は夫運も良く女性なので夫に従い易いという点では良妻賢母そのもので
彼女は30歳で結婚して、翌年妊娠をして、32歳で子供を産み、鑑定通りの人生を歩んで

子供が1歳半になった頃、彼女は生まれた子供を私に見せたい事もあり、久しぶりに鑑定予約を入れてきた。
その時に、子供も連れて行っていいかと聞かれ、勿論大丈夫だと私は答えた。
そして、鑑定予約日に彼女は乳母車に子供を乗せてやって来た。

1歳半くらいになった彼女の子供は私が思っていた以上に成長していて、もう大人しくお母さんに抱かれている事はあまりなかった。
むしろ、少し落ち着いて座っていても、少し経つと動き始める。
知らない所に来ているのだから、何もかもが新鮮で、興味津々のようだった。
私はいつも子供を連れて鑑定に来る人の時と同じように、その子供がテーブルの角や何かにぶつかって転ばない事だけを気にしていて、それ以外は全然気にしないで、その子供の好きにさせていた。

それが、彼女の場合、子供が少しでも動き始めると、
毎回子供に向かって、「○○食べる?」と言って、乳母車の荷物入れの所に持っていたタッパーを取りに行き、子供に与えていた。
そのタッパーの中身が湯出たニンジンやカボチャなどの野菜で、それぞれタッパーに入れて持ち歩いているらしく、彼女は乳母車にビックリするくらいの数のタッパーを積んでいた。
それで、私が「これ全部自分で作って、毎回持ち歩いているの?大変じゃない?」と聞くと、
「なるべく、健康にいい物と思って、お菓子は一切与えていなくて、なるべく野菜にしている」と彼女は言った。
まあ、真面目中の彼女の事なので、色々勉強して、彼女なりに考えての事だと思い、その時は、私はタッパーの数や中身も見て種類も多かったので物凄く感心した。
ただ、その子供が動く度にすぐに「○○食べる?」を繰り返す彼女の行動だけが少し気になった。

その日は主にその彼女の子供の鑑定をして、まだ赤ちゃんなので、その子の基本的な性格や持っている要素と可能性を話して、彼女の子供との関わりを特に細かく説明した。
と言うのも、彼女の子供は彼女とは真逆な性格で、自我もしっかりしていて、自立心も強く、充分一人でしっかり生きていける運なのだが、厄介なのが、母親の過保護運がベッタリ付いており、その母親の過保護の行動がその子供の運気をこの先かなり悪くさせる可能が充分あった。
それで、私は3歳くらいまでは初めての子だし仕方がないが、2歳過ぎた頃から、多分ドンドンこの子は自立しようと成長し始めるから、少し過保護にならないように後ろから見守るような形で、しっかり叱る時は叱った育て方をした方がいいという事を特に注意した。

彼女は自分の意志の弱さや自分では何一つ決断出来ない自分の優柔不断な弱い性格を自分自身でも充分理解していて、その事で自分が情けない思いをしたり大変苦労していたので、自分の子供が自我も自立心も物凄く強い事を聞いて、大変喜んで帰って行った。

その後、彼女は子供が3歳になる直前に、又鑑定予約を入れてきた。
そして、今回も彼女は自分の子供を乳母車に乗せて連れて来た。
彼女の子供は前回より1年以上も経っていたので、やはりはるかに大きくなっていた。
そして、その子供は前回よりももっと好奇心も強くなったようで、鑑定が始まってすぐに事務所の中をちょこまか動き始めた。
私は純粋に子供の成長に感心しながら、その子供が何に興味を示すのか見ていた。
すると、前と同じように彼女がすぐに「○○食べる?」と言って、乳母車から急いでタッパーを取り出してきた。
最初は相変わらず、真面目で凄く頑張っているんだなと私は思っていた。

ただ、今回は子供も前回より1年以上も経ち、3歳前になって、自我もしっかり出て来ていて、彼女が与えたものを簡単には受け入れず、「いやいや」をしながら拒否をした。
すると、彼女はすかさず、又「じゃあ、○○食べる?」と言って違うターパーを取り出してきて、子供に与えていたが、その子は又それを拒否した。
それを繰り返すうちに、とうとうターパーの数は7個にもなってしまった。
そして、私の事務所はまるでピクニックの時のお弁当が沢山並んでいるような状態になっていた。
それでも、彼女は自分の子供に言い聞かせるでもなく、そして愚図っている自分の子供を一度も叱りもせず、彼女はバタバタしながら、相変わらず乳母車に持って来たタッパーを出そうとしていた。
それで、今回は全く鑑定どころではなくなった。

私が黙ってその様子を見ていると、あきらかに、私が見ていても、その子供はお腹が空いているのではなかった。
そして、彼女の行動は、子供がとにかくすぐにでも大人しくなってくれればいいと思っているようで、子供が泣き喚めいたり面倒を起こす前に彼女が全て処理しようとしていて、全然子供の気持ちや状態なども見ておらず、自分だけの勝手な思いで行動しているようだった。

これも他人様に絶対迷惑を掛けたくないという彼女の真面目な性格からくるものだろうが、
これじゃ、全く子供は成長しないと思った。
彼女は全く子供の気持ちを理解しようともせず、子供のうわべだけしか見ていなかった。
彼女は自分の子を全く叱れない母親になってしまっていた。
そして、子供が暴れる前に、凄まじい勢いでタッパーを次から次へと乳母車から出し続ける彼女を見ていて、私は彼女の子供に対しての異常なほどの過保護ぶりに少し恐怖のようなものを感じた。
NO.2につづく

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