≪人間の本質と蜘蛛の糸≫

≪人間の本質と蜘蛛の糸≫

こういう非常事態になると、普段見えていなかった本当の各自の本質が現れてくる。
所謂『地が出る』。

東日本大震災の時もそうだった。
人は誰しも良い時は余裕もあるから、他人に対しての気遣いも充分に出来るが、自分に余裕がなければ、そうそう他人の事までは気が回らず、自我のままの動きになってしまうのは致し方ない。

ただそんな中でも、本質的に他人に気を遣える人々はすぐにふと我に返り、隣り人の事が気になり始め、本来の他人に気を遣う姿に戻って行き、自分さえ良ければいいという思いから解放される。
それとは打って変わって、普段物凄く親切だった人が非常事態になると、全く別人のようになってしまい、自分の事しか考えられなくなって、「我先に・・・」と、自我をむき出しにする事もある。

今回もトイレットペーパーの品薄状態は相変わらずだが、スーパーの棚はいつ行っても品薄状態になっていている。
そして、違和感を覚えるのは、レジで並んでいる人達である。
先週、小池都知事の緊急事態宣言が放送された次の日から、
主婦や老人の方々がレジに並んでいるのなら分かるのだが、普通の背広姿のサラリーマンの年配の方々がインスタントラーメンやらカップラーメン、パスタ、コメを大量に籠に入れて、しかも昼間からランチ時でもないのに並んでいる。
テレワークなどが進む中、この人達は仕事のために出掛けて来たのではないのだろうか・・・。

ドラックストアの店員さん達も言っている。
「月曜日から金曜日は地元以外の人がトイレットペーパーやマスクを買うので入荷してもすぐに売り切れるから、土曜日だったら、有るかも・・・」
まあ、多分、この人達にも家族がいれば、奥様に言われたり、自分が住んで居る地域も品薄状態で思うものが買えないのだろう・・・と、気持ちが分からないでもないが、ちょっと異常な光景である。

そんなスーパーの様子を見ていて、何だか本当に大変な事になってきたと思いながら、ふと【蜘蛛の糸】の物語を思い出した。

先週から感染者の数がどんどん増え始め、今から本格的に感染が始まるのだと考えると、もう本当に対岸の火事ではいられない。

今は自分の事だけを考えていればすんでいた事も、この先、近所や周りの人達と協力しなければ成り立たない事も、もう確実に出始めている。
自分さえ、良ければいいというのでは無理が生じてきている。
こういう時だからこそ、各自が冷静で落ち着いた対応が必要で周りとのコミュニケーションが物凄く大切だと改めて思う。

海外のニュースを見れば、コロナウイルスを発端に日本では考えられない事件も多発している。
こういう状態なので、『我先に・・・』の方もいるが、本質日本人の気質上、良いところは他人を思いやれるところにある。

ただ、今まで経験した事もなく想像もつかない海外のような都市封鎖のような状態になれば、
2月半ばからの自粛で既に閉塞感を抱え、精神的にも打撃を受け始めている私達日本人でも蜘蛛の糸の主人公のカンダッタのような思いには絶対ならないとも決して言えない。

その日本人の思いやりが変わってしまう前に、
早くこのコロナウイルスが収束するためには本当に冷静になって他人に対しての思いやりを忘れずに各自が今出来る事をするしかない。

コロナウイスの件もこれから先の世界経済、そして、私達自身の生活も
ハッキリした事が分からず、みんながこの先の事が不安で心配な事が本当に多い中、
今こそ私達人間の一人一人の本質が試される時。


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