「運命の扉 NO.11」 ~ 人形の家 ~

『運命の扉 NO.11』 ~ 人形の家 ① ~

四柱推命占い鑑定では彼女の中心五行は金で山から掘り出された鉄の人だった。
金の五行は秋が一番強く、又火の五行の人工の火で鍛錬される事によって名刀と成る
とされている。

鉄の人は若いうちに苦労すれば苦労すればするほど、鉄が研かれて名刀になるように
人格も良くなり世に出て人の役に立ち出世する事が出来るという性質がある。

又人工の火は燃料である材木がなければ燃えないので木の五行も必要となる。

彼女の場合、火の五行も木の五行もしっかり完備され大変良い原命式(鑑定表の一部)に
なっていた。

又、彼女の運勢の流れも20代30代に火の五行がまわり、
苦労はあっても彼女の人格構成にはかなり役立ったと言えるが、
彼女にとって火の五行は男性運にあたり、自分自身の鉄より火の五行が強くなるので
御主人には相当苦労することになる。
ただ40代になれば、鉄、火、材木のバランスが良くなるので男性やお金に関しての苦労は
なくなるとみられる。


彼女のブラウスの袖口から見えた時計はある有名ブランドの物だった。
私の横を通り過ぎた彼女から香ったホンノリ付けた香水も、左手に持ったバックも、
すべてブランド物だったがあまり嫌味には感じられなかった。

それはそのブランド物以上に彼女の立ち振る舞いには品位が感じられ、又オットリした話し方に昔のお嬢様を思わせる彼女自身から放たれる魅力の方が勝っていたからだった。

歳は50歳を越えていたが、急いで来たせいか、頬を少しピンク色に染め、額にかかる
丁寧にカールされた前髪が揺れているせいもあってか、かなり彼女は若くみえた。

「済みません、遅れてしまって・・・」
深く頭を下げた彼女に私は初めから好感が持てた。

白いブラウスに淡い水色のツーピースを着た彼女はゆっくり椅子に座ると少し緊張したように背筋を伸ばし大きく息を吸った。

「今日は・・・、この歳からでも、自立しても大丈夫という自信が欲しいのです」
その言葉には彼女の外見からは想像出来ない力強さが感じられた。


②につづく

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