「運命の扉 NO.32」 ~ 許されない愛 ~

『運命の扉 NO.32』 ~ 許されない愛 ② ~

私は彼女の沈黙に付き合っていたので、彼女の急な質問にビックリしてしまった。
「私と彼の相性は、どうなんでしょうか?」
「ああ、ちょっと待って」
落ち着かない様子で私の顔に穴が開くくらい強い視線を送る彼女を真横に座りながら
私は感じていた。

「う~ん、悪くはないけど・・・、あまり」
「悪くはないけど、何ですか?」
私の言葉が彼女の言葉に消されてしまった。
「あまり良い方ではないわね。と言うか、貴方は彼と居ると結構苦労するかも・・・。
彼に振り回される可能性が高いかもね」
彼女にはどうも納得する部分があるのか、何度も頷きながら言った。
「そうですか・・・」

「あの、もし彼と彼女が結婚したら、別れるって事はないですか?」
「そうね、ハッキリは言えないけど、別れにくいって事はあるわね。
二人はもうそんな関係なの?もしそうなら、貴方にとって彼はあまり良い人ではないから、
この際彼の事はやめた方がいいんじゃないかな?」
私は思い切って言った。

少し黙っていた彼女は私が予想していた反応とはあまりにも違う言葉を言ったので
私も驚いた。

普通、こんな場合「どうにか上手くいく方法はないか」とか「どうしたら彼が自分を
好きになってくれるか」といったような反応をしてくる女性が多い。
しかし彼女は違っていた。
「私も・・・、忘れたい・・・」
そして彼女はゆっくり話始めた。

女性の方は自分3歳上の本当の姉で、男性の方は既にその姉と結婚している
彼女にとっては義兄だった。
二人は社内結婚をして8年も経っており、子供も一人いた。
彼女の姉は子供が小学生になるのを機に勤めに出始めた。
ある日その姉が出張をする事になり、彼女が留守を頼まれ義兄と子供の面倒を見る事に
なった。
普段から姉の勤めに不満を抱いていた義兄はその夜彼女に姉が仕事をする事について
相談した。
最初はパートの約束だった姉の仕事は次第にハードになり、結婚する前はバリバリの
キャリアウーマンとして働いていた姉は水を得た魚のように仕事に没頭し始め
家族の事は二の次となっていた。
その事で義兄はかなり悩んでいた。
事実、彼女に留守を頼んできた事も義兄の怒りを少しでも抑える為だった。
彼女にとって義兄は姉と結婚する前から憧れを抱いていた相手であり、姉と結婚してからは
理想の旦那様としていつも身近に感じていた。
酔った事とは言え、その夜二人は男女の関係を持ってしまった。
何も知らない姉は「貴方が留守をしてくれると彼も子供も機嫌がイイから、安心しちゃう!」と
益々出張を増やすようになった。
その都度二人は関係を結び、今や彼女にとっても義兄にとっても姉の出張が楽しみに
なってしまった。

「私、子供の頃から姉にはコンプレックスがあって、大人になってからも姉は綺麗で仕事も
出来て、素敵な旦那様とも結婚して・・・、初めは、そんな姉のものを取ってやるって感じで、
義兄とのSEXを二人が普段寝ているベッドで思いっきり楽しんでいました。
見返してやるって言うか・・・、義兄が姉とのSEXより私とのSEXの方が合うとか言わて・・・、
凄く満足していたんですが・・・、でも今は本当に義兄の事が好きで・・・、
姉が他に好きな人でも出来ればいいとか、姉が出張で事故でもあって死んでしまえばいい
とか・・・、最近ではそんな怖い事まで考えるようになってしまって・・・、
誰にも相談出来なくて・・・」


③につづく

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